こんにちは、臨床心理士のモコです。ここでは、自分なんて…と自暴自棄になったり、寂しくなったり、心がしんどい時に読みたい本のご紹介をします。本の概要とおすすめポイント、モコの視点から意見をまとめてみましたので、ご参考に!今回は、【1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ】という本です。
1.本の概要
著者は、精神科医の鹿目将至(かのめ まさゆき)先生
コロナ禍真っ只中に執筆されたのは、精神科医の鹿目先生。著者紹介は本文より以下引用しています。
精神科医。1989年、福島県郡山市生まれ。日本医科大学卒業。現在、愛知県豊橋市の松崎病院に勤務。2020年4月に総合情報サイト・プレジデントオンラインで発信した「激増中『コロナ鬱』を避けるための5つの予防法~精神科患者の9割以上がコロナ案件」がYahoo!ニュースのトップページに掲載され、大きな反響を呼ぶ。
2023年6月時点もご所属が変わりないかは不明ですが、公益社団法人日本精神神経学会にはお名前の掲載があり、精神科医として現役のようです。
孤独な毎日を楽に生き抜く簡単ステップ5つを紹介
この本の執筆の背景には、コロナ感染防止のために自宅で軟禁状態が増えていた日本の状況があります。コロナがきっかけに心身の不調を訴える人達は急増しました。著者自身も家族と離れて孤独に生活する中で、誰とも話さない日もあり、夜を不安に感じることもあったそうです。著者が自ら体得した心身ともに楽になれる効果的な方法を簡単ステップ5つに大別して紹介しています。2020年初版、その後も重版されているようです。定価1100円+税で、112pのボリューム。文字量も多くなく、一日あればゆっくり目を通すことが十分できます。本の帯には、ステップの順序が載っていますので、ご紹介します。
2.この本をおすすめする理由
実際にモコが読んでみて、おすすめするポイントはこちらです。
- 堅苦しい専門用語がない!簡単でわかりやすい表現。なぜその方法がいいのか?を専門的な知識もつけ加えながら、著者の実体験をもとに教えてくれるので読みやすい。
- とにかくお手軽。何かを買ったり何時間もかけたりすることなく、今の生活のなかで無理せずに気づいた時に「ちょっとやってみようかな」と思える方法ばかり。
- この方法って本当に心が楽になるのかな?と思っていたら、疲れた時に無意識にモコもやっていた(笑)。実体験から、モコも楽になったことがあった。
気持ちをスッキリ整えるには、朝日を浴びましょう、適度な運動をしましょう、なんて助言はみなさん色んな所で聞いたことがあるのではないでしょうか?確かにこの本にも、似たような内容は載っています(それほど色んな人が提唱するくらい重要な訳で)。しかし出来ていないのが現実…。だけどこの本を読むうちに、「そうか。だからカーテンを開けて朝日を浴びた方がいいのか」などとスッと納得して行動に移したくなりました。自由に気楽に猫のように(猫は猫なりに大変なこともあるでしょうけれど)生きるには、身も心も気軽にゆるめる方法を知っておくことは大事です。
いっそ、猫になってみよう! と、著者は本文中で語っています。猫の真似をしてテレビに話しかけてみよう…とか。STEPで紹介されるセルフケアの方法には、本当にそれをするの??と面白くなるものもあります。
でも、仕事で肩肘はって頑張ってきたサラリーマンが、帰宅するとペットに赤ちゃん言葉で話しかける…なんてことがありますよね。まさにこれです。幼児の様に心理的に退行することで、ストレスから一時避難している状況です。もちろん著者の個人的な意見ではありますが、決して適当な方法ではなく、理にかなっている方法なのだ、と気づかされます。

セルフケアの方法に著者は【ふわふわに癒される】【肉を食べる】ことを提案しています。モコは疲れた時は近所の野良猫を膝にのせてなでたり、ステーキハウスに行ったりしていたので、確かにいつもやってた!(笑)と思いました。自分にとって丁度いい方法だったんだなと実感できて、納得でした。
ただ、ストレスへの対処について沢山勉強してきた人にとっては、内容に物足りなさを感じるかもしれません。専門的により深く学びたい方はプラスして情報を得ていきましょう。自分を大事にして、ストレスと付き合うためには、入門書として最適でしょう。
2023年6月時点で、コロナ終息とは至っていないものの、緊急事態宣言が発令されていた時期の日本に比べたら、生活様式は少し制限が緩んできたように感じます。執筆された時期と現在の状況にズレは生じているので、今はそこまで人との関係が希薄になって孤立することはないよ、と思われるかもしれません。しかしこの本は、コロナの状況に関係なく、日常の疲れや人間関係で悩んだ時のちょっとした解決のヒントとして、役立つ情報が載っています。
鹿目先生が別のサイトで作家の鳥居りんこさん(この本の取材・文を担当された方)と対談形式で、セルフケアについて語っています。本で紹介されていた方法と関連がありますので、ご参考にどうぞ。
3.臨床心理士が考える自分を大事にする方法
最後に、ここからは臨床心理士モコが考えるおススメのセルフケアについて紹介です。
自分を労わって大事にした方がいいらしい、と頭ではわかっていても、心は「どうせ自分なんて」と何か失敗する度に落ち込んで、自分を雑に扱うことがありませんか?そんな時は、「どうせ自分なんて」の思いを無理に消そうとしても、難しいことが多いので、まずは形から入りましょう!心もちを変えるのではなく、先に行動から変えるのです。
他にも沢山あるかと思いますが、モコが自覚している中で、これは役に立ったなと感じる行動はこちらです。
①ティッシュを保湿の高い商品に変える
②ごわごわタオルは捨ててふわふわタオルに変える
③ブラシで髪をとかす
④肌ざわりで服を選ぶ、歩きやすい靴を買う
それだけ?と思われるかもしれませんが、そうです。
かつて、街頭で配られる無料のがっさがさのティッシュで鼻を拭いていました。すると鼻が痛い→ケバケバした繊維が鼻についてクシャミが出る→また鼻をふく→鼻が痛い…のループに。タオルも同じで、何年も使い古した雑巾寸前のタオルで顔をふく日々…自然と肌がぴりついていました。昔から髪が長かったのですが、実は何年もブラシを使っていませんでした。結んでしまえば髪のうねりは気にならないからです。こんなことを続けた結果、鼻が痛い=イライラ、顔がぴりぴり=イライラ、髪が絡まってシャンプーの指どおりが悪い=イライラ…と勝手にイライラすることが日常で積もっていきました。【無意識に自分の体を痛めつけるのが普通】になっていたのです。なんかイライラするなぁ、とは感じていても、何がきっかけでイライラしていたのか、よくわかっていなかったのですね。
当時、「ちょっとのお金をかけて自分に優しい物を買う」という発想はありませんでした。「安ければ安いほどいい」の発想で、根底には「必要最低限のことが出来ていれば、自分に対してそれ以上のお金をかけるほどの価値はない、もったいない」という思いが無意識にありました。生活上のちょっとした所で、自分を大事にできていない、という行動を無意識に取っていたのですね。
それからは、ちょっとだけいい品質のティッシュに変え、ふわふわのタオルを買い、毎日ブラシで髪をとかすようになりまして、結果的にイライラすることも減りました。毎日誰かが「あなたは大切な存在だよ・愛してるよ・大事にしてるよ」などと言って寄り添ってくれるならいいのですが、一人でなんとか自分を保つしかない時は、セルフケアの出番です。
行動を変えることで、おのずと気持ちも変わります。「どうせ自分なんて価値がない」と思わずにいられない時もあります。そんな時に、この本で読んだSTEPの方法や、身の回りの物をちょっとだけグレードアップ(金銭的に余裕のある範囲で)してみて、自分を大事にするための行動から変えてみましょう。
4.最後に
いかがでしたか?気になって読んでみようかな…と思われた方は、ぜひこちらの本をお手に取ってみてください。
これからも、モコがおススメしたい書籍は、その①.②…とシリーズ化してご紹介する予定です。お楽しみに!